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コーヨー(光洋KOHYO)京都店(イオンモールKYOTO)で“高質”を考える

この前にイオンモールKYOTOの記事があります。
・2010/05/30イオンモールKYOTOソフトオープンで「ドカ停」。ソフトオープンチラシその他、TV ENTAME STOREの景色。

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スーパーマーケット コーヨー
京都店

京都府京都市南区西九条鳥居口町1番地11250
イオンモールKYOTO Sakura館1
℡ 075-693-5040
訪問日 2010/05/29
グランドオープン 2010/06/04
ソフトオープン(チラシ)2010/05/28
実質ソフトオープン2010/05/27

↑ ややこしいが実際に訪問した人でないと知らない事実。
イオンモールKYOTOとしては5/27ソフトオープン

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  イオンモールKYOTO訪問のメインイベント。
5/29の予定は滋賀の安土と大阪の茨木市だったが、どうしても光洋の新店を見たくなり、急遽予定に入れる。
おかげで大国屋の新店工事やマツモト洛南店(もうすぐアップ)へも訪問することができたのはツィッターでも案内済み。
光洋へ初めて訪問した時の驚き、というかスーパーマーケットの鮮魚売場のモデル店を発見した喜びは10年以上経過した今でも覚えています。それくらい、強烈な印象だった。
 最近の光洋は鮮魚部門以外にも、いわゆる“高質”っぽい取組みを多く見かける。特に惣菜はいろいろと見映えの良い新規商品を提供し、訪問客を楽しませてくれる。
このような“高質っぽい商品を中心とした品揃えや売場装飾”を食彩賓館では「高質志向店」という表現をしています。
わざわざ“志向”とするのは「目指している」という意味。
“高質志向店”から“志向”がとれると食彩賓館では「良質店」となります。“高質店”としなかったのは、「高級店(価格の高い商品を主として品揃えしている店)」と区別するためと、“良”を「質の良い商品を程良い価格で提供し、良心(誠実さ)のある運営をしている店」という意味で使っているから。

 という前振りをしてから本題。

 ポイントカードの列に並んだり、エンタメストアで記念撮影したり、電車の模型のジャンク品を選んだりと結局1時間30分の予定が光洋で買物を始めた時点ですでにオーバー。
とはいえ、せっかく来たのだからということで、じっくりと売場と商品を見ることに。
いつも青果売場から入る(これは店舗訪問の師匠に教わった「カートを押すスピードで売場を見る」とともに食彩賓館の鉄則)のだが、諏訪の森店同様に惣菜売場の奥に青果売場があると思い込んで、惣菜売場側から入ってしまった。
サービスカウンターだと思ったらBOYD’S COFEEと軽食のちょっとしたイートインスペースだったり、惣菜側売場前面にチーズコーナーを配置(これは“高質志向店”ではおなじみ)したりと、見て楽しい売場や商品が品揃えされている。
チーズコーナーではイタリアから輸入して、光洋ではこの店で初めて導入したという「カンパーニャ州産水牛(ブファラ)のモツァレ」を試食。食感が本場っぽい。小さいサイズのものを購入。成城石井かどっかでみたものとはデザインが違う。20100529_2
でも、この商品は売りにくいだろうなあ。知っている人しか購入しない。スーパーマーケットのセルフ売場では販売が難しい商品。こういった商品を品揃えし続けるのも“高質志向店”の役目。頑張って継続してください。ダイオキシン騒動はすでに収まっているそうです。
 さて、壁回り。
ベーカリーは阪食が入っているので、光洋は手作りサンドをコーナー化。その奥が揚げ物、コーナーを突き当たって右側に各種手作り商材が並ぶ。
商品もさることながら、サテライト食堂を意識したようなオープンキッチンで対面調理。見所は売場上部の装飾。レストランの調理場の雰囲気を演出しているのでしょうか? あいかわらずナイスな“プログレスデザイン”ワークス。
売場から料理をする手もとがしっかりと見えます。フライパンでニンニクを炒めている。そのニンニクの炒め方がなかなか様になっていたりする。料理店出身? 見せ方を心得ている。
オープンキッチンは衛生的な問題もあり、ここ数年は「作業場は見えているがガラスで遮断」(保健所の指導もあると思います)が中部から関東にかけてのパターン。
関西はサンシャインチェーンの成功事例からなのか、保健所の指導力の所為なのか不明だが、オープンキッチンが主流になっています。最近ではイズミヤSuC広陵店もそうだった。
このオープンキッチンは「臨場感」も出るが、「アラ」も見えてしまう。当然、調理する商品にお客が持ち込む雑菌(ノロウィルス等)も空中浮遊で・・・という危険もある。
そういった危険よりも、今は「臨場感を出す」ことが主流となっているようです。ちょっと残念。
オープンキッチンは壁回りだけでなく、売場内にも設置。サラダ関係やハム関係も同様に「見せる作業場」。これで、通路にイートインスペースを設置すれば西海岸のスーパーみたい。
新しく導入された「ブュフェスタイル」のコーナーは当日、商品が並んでいませんでした。グランドオープン後に実施するのでしょうか。
寿司も手作り感バッチリな商品が並ぶ。こちらでは店内調理の鱧を使った押し寿司が欲しかったのだが、残念ながら小型パックがない。
あきらめて「寿司ロールアソート」を購入。完全に写真撮り用(笑)。同種を横向きと上向きに見せる工夫。五種入り。もちろんチーズ混。
その他オードブル感覚のお寿司とは別にきちんとした本物の「魚屋の寿司」も提供。こちらのネタは「太刀魚入」をアピールしてました。もちろん身厚のサバ寿司も健在。

 惣菜売場の隣、目立つ“carne fresca”と表示された精肉売場に「馬刺し」の幟。きちんと作業場(オープンキッチンではなく)を設けて、中で馬刺しの手切り作業。
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この馬刺し売場はおそらくスーパーマーケットでは“食彩賓館一”ではないかと思う(“日本一”と表現するほど全国のスーパーを見ていないので)。見事です。
試食させてもらったが味もバツグン。メーカーの方が対面で販売されていたので話を伺う。
・産地表示が「カナダ産」なのは日本での飼育機関が短いため。
・日本で肥育した後、衛生的な食品工場で処理している。
・「生食」表示ができる畜種(一部牛豚肉等)は少ないが、当社の馬肉は正式に表示可能。
ということで購入候補にインプット。(いつも刺身系は退店直前に購入しています)
精肉の品揃えを確認していると生食コーナーで立ち止まる。いつも顔をしかめる「鶏肉のタタキ」だけでなく「名古屋コーチンのタタキ」も発見。これは試したい。試したいがカンピロバクターも怖い
ここは勇気を出して質問するしかない。ということで話を伺う。
・名古屋コーチンのタタキは店舗ではなく、さらに衛生的な産地工場で調理している。
・若鶏同様にきちんと菌検査して安全を確認。
・保健所にも届けている
ということを伺う。菌検査の内容や頻度、どこの保健所へ届けたのかを知りたかったが、繁忙中なので邪魔しちゃいかんと思い、このあたりで質問をとどめおく。
「自信あります」という言葉といろいろ気をつかっていそうな雰囲気を信頼して、カンピロバクター覚悟でめったにお目にかかれない「名古屋コーチンタタキ」を購入。ただし、名古屋コーチンはやっぱ煮込み料理がイチバンだな。
とりあえず、なんともなかった(そりゃそうだ。たった1回でビンゴだったらとっくに販売中止になっている)。
その他、精肉では鶏肉の裸陳列でのバラ売りとか、「ラムフレンチラック」「黒豚のミートローフ、サラミ」「桐箱入りのアイスバイン」など面白い商品も散見。

 精肉の次は、ようやくお目当ての鮮魚売場に到達。
こちらも売場内にオープンキッチンを設置して対面で調理中。
平台で「時鮭」のPOP発見。5/29(木)となっているが?
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「生」の入荷がなかったようで、当日は「甘塩時鮭」を販売。売場の方に「生はないですか?」と質問したら「こちらです」と銀鮭売場を教えてくれた。
私の聞き方がまずかった。ゴメンナサイ。「生の時鮭はどこですか?」と再び聞くと。「ありません」。残念。
富山産鰆の切身のツヤに見惚れながら平台の商品や壁回りの商品を「拝見」する。ああ 素晴らしいなあ。見るだけで楽しい。
最近は産地のスーパー(紀州南部北陸舞鶴丹後宮津方面)へ行くので、鮮度的には以前ほど感動はしなくなった。でも、スーパーでこれほどの(品質レベルの)品揃えができるのがすばらしいと思います。
鱧もあいかわらずグッドです。イチバン驚いたのは真鯛のアラの目にアイシャドーが残っていたこと。素晴らし過ぎ。
でも鮮魚売場で購入品はない。理由は前回箕面編で述べました。

 入場が逆回りになってしまったので、最後は青果。もちろん右側から入ればこちらが前面。
阪神ディリーマートのような野菜の秤売りコーナーを設置。当日は担当者がついていたが、ゆくゆくはセルフコーナーになる模様。そういえば、何年か前にジャスコが野菜のセルフ秤売りにチャレンジしていた時期があったのを思いだす。
ナッツの殻割り試食催事に人がたかっている。ナッツを割るのがかなり手間で、そのため待ちが発生している模様。
野菜売場ではフルーツトマトを試食、即買い。糖度と酸味のバランスがバツグン。かなりレベル高い。
その他では錦小路の かね正コーナーを設置しているのが目立つ(京野菜カレー記事JR京都伊勢丹記事)。青果側壁回りに、錦小路の打田商店の漬物コーナー設置。その他錦小路の有名店の商品も品揃え。
その打田商店さんが試食催事をしていた。たまたま店の方が来ていたので話を伺う。「イチバンのウリ」という質問に「おんぶ漬」。
大根と昆布と削り節。グッドです。ついでに試食して美味しかったグリーンボール漬けも購入。
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和日配売場では娘へのお土産の紀州産つぶれ南高梅を購入。これは安いっ。

 最後はグロサリー。
申し訳ないが、生鮮4品に比べてちょっと物足りないイメージの部門。今回の発見は「成城石井コーナー復活」。イオンになってから、最近の新店ではお目にかかってなかったのですが、ようやくこの店で復活されたようです。
雑貨関係もなかなか面白い商品が散見、特にレジ前に設置された「キャスキッドソン」は“イオン化”の成果かな? 。新瑞橋のサティでもメイン通路で販売していたのを思い出す。

最後にサービスカウンターへ寄って店内レイアウトとソフトオープンチラシ(2/28ソフトオープンとなっている)をいただき、退店する。
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楽しい店舗訪問でした。 
光洋は まだ“高質志向店”です。良質店になるまで買物訪問を続けます。

●購入商品
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●資料(大きな画像1726×1199は5/304本目の日記にアップしたフォト蔵リンク先に保管)
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